(4)リーシュマニア症 蚊より小さな2-3mmの虫、サシチョウバエによって媒介されるリーシュマニア症という寄生虫(原虫)による病気があります。チュニジアの場合、ほとんどは生命に危険の少ない皮膚に潰瘍ができる皮膚リーシュマニア症ですが、もっと重篤な症状を呈する内臓リーシュマニア症(カラアザール、旧大陸リーシュマニア)も患者数は少ないですが、存在します。 サシチョウバエに刺されても、そのハエがリーシュマニア原虫を持っているとは限りませんが、リーシュマニア症にはワクチンや治療薬がありませんので、注意した方がよいでしょう。 DEETは、蚊の予防用クリームまたはスプレーといえば、チュニスの薬局で買えます。赤と黄色の外箱のものがDEETですが、60%以上の高濃度と思われます。チュニジアには他の種類の虫除けも売っていますが、効果は不明です。日本のDEET虫除けスプレーは低濃度です。 当地の電気蚊取り(ベープVAPE、RAID)などは、アレスリンが成分で、日本の蚊取り線香と同じものです。