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医療情報
 

(6)鳥インフルエンザについて
  鳥インフルエンザとは、文字通り、鳥のインフルエンザのことです。もともとヒトのインフルエンザには大きく分けてA型とB型の2種類がありますが、そのうちのA型インフルエンザは、鳥のインフルエンザが変異して、ヒトからヒトに感染するようになりました。  過去において、スペイン風邪、香港風邪など、世界中で大流行し多数の死亡者をだしているのがA型インフルエンザです。スペイン風邪でいえば世界中で約4000万人、日本では約39万人が死亡しました。 今回流行している鳥インフルエンザが変異して容易にヒトからヒトに感染するようになったら、スペイン風邪のような世界的な大流行パンデミックといいます)が起こる可能性があります。
  鳥インフルエンザが容易にヒトからヒトに感染するように変異した場合を新型インフルエンザの発生といいます。またWHOの定義でインフルエンザをフェーズ1から6まで分類しており、インフルエンザのフェーズ4とは「ヒトーヒト感染が増加していることの証拠がある事」をいいます。したがって、新型インフルエンザの出現と鳥インフルエンザのフェーズ4とは同じと考えてよいでしょう。
 
  現在のところ、チュニジアで鳥インフルエンザは発生していませんが、渡り鳥の多い国ですから、普段から死にかけた鳥や死んだ鳥と接触しないことが大切です。(鳥に限らず、野生の動物はいろいろな病気を持っている可能性がありますから、接触しないようにしましょう。)
新型インフルエンザが出現したら予防はどのようにすればよいでしょうか。

  新型インフルエンザが出現したら、通常のインフルエンザと同じように次のような感染防御に努めましょう。
外出後のうがい、手洗い、マスクの着用、(マスクは当地では薬局で入手できません。)
 流行地や繁華街への外出を控える、栄養をとり体力を付ける。等気をつけましょう。。
 日常生活上必要な予防用品(外出時の一般的なマスク、手洗い用の普通の石けん、簡単な消毒液など)は、予め準備しておくとよいでしょう。
新型インフルエンザの症状も通常のインフルエンザと同じく、咳・発熱などの一般症状だと考えられますが、程度の予測は困難です。
新型インフルエンザの治療は、現在タミフルが有効であると考えられています。(エジプトでは、タミフルの効果のない鳥インフルエンザも報告されています。)(10代の患者には原則として使用を差し控えることになっています。)
  鳥インフルエンザに関しては、チュニジアでは、各地方に一ヶ所診断と治療のできる病院が指定されていますチュニスなら、診断できるのはシャルル・ニコル病院のみです。治療はチュニス市内ではラプタ病院、アリアナ市ではアブデラハム・マミ病院です。鳥インフルエンザを疑ったら直接指定病院に行ってください。

   厚生労働省の新型インフルエンザ関連情報をご参照下さい。www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html