大使挨拶

令和7年12月25日

齊藤 純(さいとう じゅん)

令和7年12月15日

皆さま、初めまして。
 

この度、チュニジア共和国に日本国大使として着任いたしました齊藤純です。1988年(昭和63年)に外務省入省以来、東京、欧州、そして北米などで、担当した各国との二国間関係にとどまらず、多国間外交や広報文化外交にも携わり、微力ながら日本外交の一翼を担ってまいりました。地中海に面した海洋国家であり、豊かな歴史と様々な文化が息づくチュニジアにおいて勤務する機会を与えられたことを大変光栄に思います。アフリカ・中東・欧州の結節点に位置し、古代フェニキア、カルタゴ、ローマ、アラブ・イスラム、オスマン帝国といった多様な文明がその歴史を織りなし、豊かな文化を築き上げてきたチュニジアは、その歴史的遺跡群、地中海の美しい海岸線、内陸に広がる山々や生命力溢れるオアシス、そして地平線がまっすぐに伸びる広大なサハラ砂漠といった雄大な自然、そして何よりも温かく開放的なホスピタリティに溢れる国と伺っており、実際に国内各地を訪れ、五感で確かめる機会を心待ちにしております。

 

日本の大使としてまず第一に、当地にお住まいの、また来訪される日本人の皆様が、安全かつ安心して生活・滞在できるよう、領事業務に積極的に取り組んでまいります。また、既にこの国でご活動されている、あるいは、チュニジアでのビジネス展開を検討されている日本企業の皆様が成功を収められるよう、最大限の支援を行ってまいります。投資・ビジネスにおけるチュニジアの潜在力、とりわけ政府が重視する製造業や再生可能エネルギー分野において、チュニジアの各世代がもたらす活力は、大いなる可能性を秘めています。チュニジアと日本とのビジネス・人的交流をさらに活発化させていくために、二国間の法的基盤の整備に尽力していきます。

 

日本とチュニジアは、長きにわたり緊密な友好関係を保ってまいりました。そして、2026年には、1956年の外交関係開設から70周年を迎えます。この記念すべき節目の年に、サッカーワールドカップの第一次予選リーグにおいて、日本とチュニジアが同組になることがつい最近決まり胸が踊りました。両国国民がともに手に汗を握る試合での両チームの健闘を今から楽しみにしています。

 

2022年にチュニジアで開催されたTICAD8(第8回アフリカ開発会議)は、日・チュニジア関係、そして日本とアフリカ全体のパートナーシップにおいて重要な意味を持つ画期となりました。その成果を踏まえて2025年8月に横浜で開催されたTICAD9にはザアフラニ首相が出席され、日本とチュニジア、そしてアフリカ全体との間の協力の推進が再確認されました。ここ数年で得られたこうした推進力を活かして、両国の友好協力関係を様々な分野でさらに発展させていくために私どもは努力を惜しみません。多くのチュニジア人に日本と日本人の魅力、文化、技術などに関心と好感を持っていただけるよう、積極的に情報発信に努め、チュニジアの皆さまとの相互理解と絆を深めるための交流事業にも注力してまいります。

 

両国間の関係がさらなる高みに引き上げられるよう、皆様からのご意見やご助言をいただきながら、大使館員とともに誠心誠意職務に励んでまいりますので、当館の活動に対し、皆様のご理解とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

 

駐チュニジア日本国特命全権大使
齊藤 純