大使挨拶

令和4年10月24日
Shinsuke Shimizue

大菅岳史(おおすが たけし)
駐チュニジア特命全権大使
2022年11月

 

駐チュニジア大使として着任しました大菅岳史(おおすが たけし)です。
1985年に外務省に入って以降、アルジェリア、フランス、インドネシア、インド、国連代表部(ニューヨーク)等で海外勤務を行い、外務本省においては、外務報道官、アフリカ部長、アジア局、国際協力局、条約局、中東アフリカ局等で勤務してきました。直近は、国連代表部で次席大使を務め、チュニジア代表部を含め各国代表部との交流を通じ、日本と各国の関係強化に努めて参りました。
日本とチュニジアは、1956年の外交関係開設以来、一貫して友好関係を維持し、政治、経済、文化・学術・スポーツ交流等の各分野で、緊密な交流の歴史を刻んできました。こうした両国の人的関係に裏打ちされた友好関係を支えてこられたすべての方々に心より敬意を表します。
2011年の東日本大震災に際し、チュニジアから支援物資の供与のほか、在京チュニジア大使館のイニシアティブで被災地に支援ミッションが派遣されたことも忘れてはなりません。また、チュニジアは、本年8月に当地で開かれた第8回東京アフリカ開発会議を成功に導き、日本とアフリカ諸国との関係の増進に多大な貢献を行ってくれました。
2020年以降の新型コロナウィルス感染症のパンデミックや、本年のロシアのウクライナ侵略によって引き起こされたエネルギーや食糧の価格高騰の影響を受け、世界の多くの国々が深刻な経済社会上の困難に直面しています。チュニジアも例外ではありません。アラブの春の発端となったチュニジアが、日本と価値を共有するパートナーとして安定的に発展を遂げることは、二国間関係を超えた重要な意義を持ちます。日本の技術やノウハウも生かしつつ、ODA等を通じてインフラ整備や人材育成に協力し、移行期にあるチュニジアを支援していきたいと思います。 チュニジアは、海洋国家であり、豊かな歴史遺産を有するなど、日本と多くの共通点があり、両国のパートナーシップは、さらなる高みに引き上げる潜在性に恵まれています。日本とチュニジアの間の交流を、今後とも、あらゆる面で活発化させていきたいと思います。その基礎として、在留邦人の方々やチュニジアを訪れる日本人の皆様の安全確保は、大使館の優先課題です。引き続き適切に安全に関する情報を提供してまいります。
大使館が効果的に活動していくためには、皆様のご意見、ご助言は大変貴重です。以下のメールアドレスにご連絡をお待ちしております。
代表メールアドレス: eoj.tunis@tn.mofa.go.jp
領事メールアドレス: eoj.consul@tn.mofa.go.jp
広報文化メールアドレス: culture@tn.mofa.go.jp
経済・経済協力メールドレス: apl@tn.mofa.go.jp
在チュニジア日本国大使
大菅 岳史