清水信介駐チュニジア大使インタビュー記事(10月15日付「神奈川新聞」)

平成30年10月29日
 10月15日付神奈川新聞に,今月18日に着任した清水信介駐チュニジア大使のインタビュー記事が掲載されました。

(以下,該当記事抜粋)

「企業投資の機会に」 チュニジア/清水信介氏 

横浜市が2020年の東京五輪・パラリンピックでのホストタウンとなったことを、日本とチュニジアの関係がさらに深まる起爆剤として期待している。

チュニジアの人は親日的だ。首都チュニスには日本の政府開発援助(ODA)で建設された橋が地元住民の交通を支えており、日本の経済や文化に敬意を持ってくれている。

近年は中東の民主化運動「アラブの春」によって女性の解放が進むなど、民主化が進展した。日本と同じ価値を共有しながら、地理的にヨーロッパに近いため、地中海、アラブ、アフリカの三つの文化圏に属し、それぞれの良さも持つ。日本にとって重要なパートナーとなる潜在性を秘めている。

ただ、まだまだ潜在性に見合った交流関係は築けていない。五輪やTICADをきっかけに良いところをたくさん知ってもらい、その後の交流にもつなげてほしい。カルタゴやローマなど紀元前からあるチュニジアの歴史にも目を向けてもらえればうれしい。

当初のTICADは援助の部分が中心だったが、民間企業の投資促進に重点が移ってきた。現在、日本の進出企業は19社。この機会に、チュニジアへの投資につながればいい。


しみず・しんすけ 東京都出身。1985年外務省入省。国連日本政府代表部公使などを経て、今月着任。