
在チュニジア日本国大使の長谷川晋です。一言皆様にご挨拶申し上げます。
チュニスに8月上旬着任しました。前任地は,フランスのストラスブールですが,その前の2010~2012年には在イラク大使を務めていました。また,1999~2001年には在イスラエル大使館勤務の経験があり,中東,地中海地域は今度で3回目の勤務となります。
さて,本日9月22日,エセブシ大統領に信任状を捧呈しました。これにより,チュニジアにおける私の大使としての任務が正式に始まることとなりました。宜しくお願い申し上げます。
日本とチュニジアの関係は,基本的に友好関係にあります。しかし,本年3月のバルドー博物館襲撃事件,更には6月のスースのリゾートホテル襲撃事件以降,治安,テロの問題が,チュニジアにとっても,また,日本とチュニジアとの関係にとっても,優先課題となっています。大使館としては,先ず,在留邦人の皆様の安全,治安の確保が最重要と考えています。
チュニジアは,いわゆる「アラブの春」の唯一の成功例であり,その体制移行(transition),民主化,経済発展には,我が国を含む国際社会が支援しています。また,エセブシ大統領は本年6月のエルマウ・サミットに,イラク,ナイジェリアの首脳と共に参加しました。日本を含むG7の諸国は,チュニジアの治安,テロ対策に協力しています。
来年は,チュニジア独立60周年にあたりますが,日本とチュニジアの外交関係樹立60周年でもあります。両国の関係が更に発展する契機となるよう尽力したいと思います。
日本とチュニジアとの関係の一層の増進と在留邦人の皆様の安全面を含めた支援,領事事務の円滑な実施のため,大使館館員一同尽力する所存です。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
2015年9月22日
駐チュニジア日本国大使
長谷川 晋
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